• つくる
  • つくる(造る・創る)技術・構法

屋根のかたち        

 工場や大きな店舗の屋根って、こんな形してますよね。

 実は、これ、一枚がこんなに長いのに、継ぎ目が全くないって、ご存知ですか?

 継ぎ目がないってことは、どうやってこんな大きなものを運んでいるのでしょうか。

 ・・・正解は、「工事現場でつくる」 でした。

 こうした屋根は一般的に「折板」とよばれ、工場など、多くの金属屋根の鉄骨の建物に多く使用されています。ほかの屋根材に比べて非常に長さを長くすることが可能です。

 この金属屋根の材料となる鋼板は、現場に運ばれてくるときはロール状に丸まっています。

 そこから、「現場成型機」と呼ばれるこのながーい特殊な機械によってあの独特の波上の形をした屋根材へと姿を変えていきます。この波の形も重要で、この独特の断面をした構造のおかげで、耐久性を確保できます。

 圧力をかけて、屋根の形に一気に形成を行います。まるでパスタやラーメンを作る製麺機のようですね。

出来上がった屋根材はクレーン車で取付位置まで運び、一気に取り付けていきます。

使用される鋼板はステンレスやガルバリウム鋼板が用いられ、軽くて丈夫なのももちろんですが、野地板も必要なく、現場で成形して一気に取り付けることが可能なので、工期を短縮し、その分コスト削減にもつながります。

また、アメリカのように道路がまっすぐで道幅も広ければ、屋根材も工場で作成したものを運べばいいのですが、道幅が狭く、入り組んでいる日本ではそう容易でありません。

お客様の建物によって屋根の形や長さも様々であり、現場でオーダーメイド作成する方が、材料のロスを減らすことができる場合もあります。日本人の「もったいない」精神と職人さんの知恵が詰まった一例でした。

屋根のかたち工事現場1
屋根のかたち工事現場2
屋根のかたち工事現場3
屋根のかたち工事現場4
屋根のかたち工事現場4

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。