
アンダーパス(立体交差式地下道)ができるまで Vol.1
「土を掘る」という単純な作業でも、小さい頃にあそんだ砂場で遊んだようなものではありません。
この現場では「矢板(やいた)」という鋼製の板が必要でした。それは、ここの土質が悪く、地下水位が高いためこの鋼矢板がなければ掘削面が崩壊し、水が漏れ出て掘削した場所がぐちゃぐちゃになります。

そこで、この鋼矢板で土を留め、さらに周りの地面からの圧で矢板がズレないように「切梁(きりばり)」というつっぱりを設置し、掘削面の崩壊・水の侵入を防ぎます。
また、矢板と切梁を設置することで、掘削面の近くまで重機を持ってくることも可能になりました。
床付け面についても地盤改良することによって下からの水の侵入を防ぎ、重機や作業員が下に降りても作業が可能になります。

この工事にはまだ続きがあり、この掘削した場所にとても重たいものを据付け、車の通行ができるような道路になっていきます。

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