
いいまちおかやま 第4回 岡田直子(岡山・吉兆庵美術館 学芸員)
RSKラジオで13:00〜16:00に放送中の「あもーれ!マッタリーノ」のコーナーに岡山・吉兆庵美術館 学芸員 岡田直子様が出演されました。
ラジオ収録の様子
奥富アナ:<いいまちおかやま>このコーナーはいいまち.jpの提供でお送りします。
この時間は岡山の歴史や芸術、衣食住に関連する活動や技術開発などで活躍する企業や人物にスポットをあて岡山の魅力を発信していこうというコーナーです。
毎回素敵な、企業ですとか活動なさっている方にご出演頂くんですが、今日は岡山駅前、岡山の顔と言ってもいい場所にある、あの、美術館からお越し頂きました。岡山・吉兆庵美術館の学芸員の、岡田直子さんです。こんにちはー。
岡田さん:こんにちはー。
国司アナ:こんにちはー。
奥富アナ:よろしくお願いします。
岡田さん:よろしくお願いします。
奥富アナ:もう、駅前の市役所通りですもんね。
もうメイン通りにある、立派な建物でありますが、吉兆庵美術館、できてどれくらいになりますか?
岡田さん:そうですね、今できて6年目になります。
奥富アナ:あぁもう6年。
岡田さん:はい。
奥富アナ:あのね、まず他所から訪ねて来られた方さらには地元の方にもお尋ねいただいている建物だと思いますが、吉兆庵といえば和菓子屋さんですよねえ。
岡田さん:そうです、はい。
奥富アナ:製造販売なさって。
岡田さん:はい、宗家 源 吉兆庵が運営した美術館になります。
奥富アナ:あの、なぜ和菓子屋さんが美術館を、ということにそもそもはなったんですか?
岡田さん:そうですね、あの日本の文化を和菓子と共にお伝えしたいという思いで、あの店舗の上に美術館を構えております。
奥富アナ:はあー、そうか、和菓子もそうですもんね。
岡田さん:そうですね。
奥富アナ:日本文化ですもんね。外国の方大好きでいらっしゃる方も多いですし、それとともに美術を楽しんでいただこうということで、あの吉兆庵美術館としてのコンセプトというかテーマみたいなものってあったりするんですか。
岡田さん:はい、あの、岡山・吉兆庵美術館では、備前焼を常設展として飾っておりまして、岡山市内でも、岡山伝統工芸品を楽しんで頂けるような施設として構えております。
奥富アナ:はぁ。あの、どのくらい、なんかこの質問はあれなのかな。どのくらいのこう展示品とかお品を……
国司アナ:収蔵なさってる。
奥富アナ:収蔵なさってるんですか?
岡田さん:収蔵点数は、
国司アナ:所蔵ですか。
奥富アナ:所蔵、所蔵ですね。そうそうそう。
岡田さん:は、秘密に。うふふふふ。(笑)
国司アナ:秘密ですっ!
奥富アナ:あははははは!
国司アナ:秘密です。
奥富アナ:だってすごい、お品もありますよね。例えば、こんな物も実はあるんですよ、っていう
岡田さん:ふふふふ。
国司アナ:聞くなあほんっとに。(小声で)
奥富アナ:聞きたいのー!
国司アナ:でも、でも何か、何かちょっと言ってもいいかなっていう。
奥富アナ:いい、いいですよねー。宝物ですもんね。
岡田さん:そうですね。一番最初にコレクションを始めたのが、北大路魯山人さんの器を所蔵しておりまして、はい。
奥富アナ:はあー。
国司アナ:それは、展示されてるんですか?
岡田さん:そうですね、ついこの間まで展示をしていたんです。
奥富アナ・国司アナ:へえー!
奥富アナ:でもお客様ご覧になったら、「はっ!」
国司アナ:「えええ!」
奥富アナ:っておっしゃるんじゃないですか。お名前見ただけでねえ。
岡田さん:そうですねー。こんな近くで見られるなんて、というのはおっしゃいますねぇ。
奥富アナ:はあー。それもね、ちょっと気軽にスッて入ってご覧頂ける美術館ですもんねぇ。
岡田さん:はい、そうです。
奥富アナ:他には、岡田さんがこんな品物あるんですよっていうおすすめ、というか。
岡田さん:そうですねあの、女性にとって興味深いのがですね、かんざし。
江戸時代に女性が利用していた、櫛・かんざしだったりとか、あとはですね、江戸時代のお相撲さんを描いた浮世絵だったりとか。
奥富アナ:へええー!
岡田さん:あとはですね、教科書で習う文化人の、夏目漱石だったりとかそういった方の書も、所蔵しております。
奥富アナ:ほおおー!じゃあジャンルが、その北大路魯山人の器だったり作られたものがあり、夏目漱石の書があり、例えばかんざしとかは、そのいわゆる街の職人さんとかが作られた物なんですか、それとも有名な方の。
岡田さん:そうですね、それも江戸時代の物になりますので、その当時の職人さんが作られた物になると思います。
国司アナ:様々なんですね。
奥富アナ:そうですね、だから最初におっしゃった和菓子の文化と同じように、日本文化っていうものを身近で触れてほしいという。
岡田さん:そうですね、はい。
奥富アナ:はあー。で、あの、毎回ね、展示っていうのを、展覧って変わったりするんですけれども、あの、岡田さん学芸員でいらっしゃいますが、毎回企画はお立てになるんですか。
岡田さん:はい、そうです、はい。
奥富アナ:へえっ。どれくらいのスパンで変わっていくものなんですか?
岡田さん:そうですね、今年は年に6回の企画展を用意しております。
奥富アナ:6回大変ですね!うふふふ。
岡田さん:はい、ふふふふ。
奥富アナ:企画で、どのように発想って出してらっしゃるんですか?
岡田さん:そうですね、あのやっぱりその季節感とかもありますし、まあこれからだと雛祭りだったりとか、あとはそうですねえ、女性のお客様が多くなっておりますので、まあどういったものに興味を持ってもらえるかな、といったところを考えています。
奥富アナ:はぁー。では、今、展示会が開催されている、先ほどひな人形とありましたけれども、今はどのような展覧がなされているんでしょうか。
岡田さん:はい、今現在はですね、「日本の御人形展、ひな人形と将軍御座人形」というタイトルで展示を行っております。
奥富アナ:はい。どんな展示ですか?
岡田さん:はい、こちらはですね、あの、3月3日の雛祭りに合わせまして、ひな人形も数体展示しておりますし、あとはですね、御座人形というお人形なんですが、金太郎の恰好をしているんですけれども、こちらのお人形がですねえ、あの徳川家茂、14代将軍が元々所蔵されていた、というお人形になります。
奥富アナ:はい。ふふふふふ。(ポスターの御座人形を見て笑う)
国司アナ:うふふふふ。
奥富アナ:この可愛い金太郎さんの人形を。ふふふふふ!
岡田さん:そうなんですよ、はい。体つきがちょっとぽっちゃりとしていて、可愛らしいんですけれども、体長がですね、63cm。
奥富アナ:えええ!?あっはっはっははは!
国司アナ:えええ!へえええー!ええ!(笑)
岡田さん:大きいんです。あはははは(笑)
奥富アナ:今可愛らしいなんて言いましたけれど。
国司アナ:10cmくらいの可愛いお人形と思ってたら63cmもあるん!さすが将軍所蔵でございます。
一同 :(笑)
国司アナ:存在感が違います。えへぇ~!
奥富アナ:本当!じゃあこのポスターとかチラシご覧になっていらっしゃった方は、「えええ!おっきい!」ってびっくりされるかもしれませんよね。
岡田さん:はい。ふふふ(笑)
国司アナ:はい。実物見ないとね。
奥富アナ:でも、こう美しい状態で、ずっと、やっぱり保存されているんですね。
岡田さん:そうですね、はい。
国司アナ:しかも、金太郎さんですね、顔立ちに品がありますねやはり。
奥富アナ:ほんま。
国司アナ:ねえっ!
奥富アナ:うふふふふ(笑)
国司アナ:さすがでございます、はい。
奥富アナ:こう、やんちゃなお兄ちゃんという感じではなく、うふふ(笑)
国司アナ:いう感じではなく!顔が歌舞伎役者のような。はっはっはっ(笑)
奥富アナ:確かに、ふふふふ(笑)
国司アナ:端正な顔立ちでございます。はい。
奥富アナ:全部で何体くらい。
岡田さん:そうですね、全部で120体くらいを飾っております。
奥富アナ・国司アナ:はぁー!
奥富アナ:あの、吉兆庵美術館もこう佇まいが大変立派で、どんと街中にありますので、「あらっ、なんか、お邪魔してもいいのかしら?今まで行ったことないわ。」という方もいらっしゃると思うんですが、お気軽に入って頂いていいんですよねえ。
岡田さん:はい、そうですね。あの入り口がお店の中から入っていくようになりますので、もう特にお菓子も購入されなくても結構なので、
奥富アナ:あっはは、そうですかははは!(笑)
岡田さん:ふふ(笑)気軽に美術館の方に、直接入って頂けたらと思います。
奥富アナ:はい。これは、今回の展覧は入場料なんかは。
岡田さん:はい、今回は大人・高校生が600円、中学生が300円、65歳以上が480円になります。
奥富アナ:はい。休館日がいつでしょうか。
岡田さん:休館日がですね、えー、2月17日の月曜日と、3月2日の月曜日、そして16日の月曜日なります。
奥富アナ:はい。というわけなので、お気軽にみなさんね、ぜひ一回お運びいただきたいと思います。
この日本の御人形展は4月5日まで開催されています。岡山駅前の通りですね、岡山市北区幸町になります。
ぜひ、お出かけになっていただきたいと思います。
えーその他にもあの先ほどおっしゃっていた備前焼などは常設で展示されていますよね。
岡田さん:はい、そうです。
奥富アナ:はい、ちょっと素敵な空間、あのいい気持ちになれる空間なので、気軽にお運び頂きたいと思います。
さあ、岡田さんはずっと、岡山育ちですか。
岡田さん:はい、そうです。
奥富アナ:岡山ってまあ、今は地元の美術館の学芸員としてお仕事なさっているわけですが、岡山ってどんな町だな、という風にご覧になってますか。
岡田さん:そうですね。やはり、岡山といえば気候が良くて、瀬戸内海に面していて、美味しい物がたくさんあるというイメージもありますし、まあ本当に住むには最適な場所ですよね。
奥富アナ:ふーん。
岡田さん:ですから、ここに長くいると、外の県に行きたくなくなってしまうなっていうのは非常に感じます。
奥富アナ:ふふふ、居心地が良いですもんねえ。そして地元の方が、まだご存じないような、さらに今まで培ってきた芸術だとか、文化だとかを、きっと岡田さんたちがこれから発信して下さるお立場なのかもしれないですよねえ。
岡田さん:ああ、そうですねえ。
奥富アナ:展覧も年に6回ほど、変わっていくということでありますので、ぜひ皆さん、吉兆庵美術館にお運び頂いて、素敵な美術に触れて頂きたいなという風に思っております。
さあ、このコーナー、いつもあのご出演頂くゲストの皆様に、思い出の一曲、リクエスト曲というのをお聞きしているのですが、この曲はなぜ、岡田さん選ばれたのでしょうか。
岡田さん:はい、あのですね、2年ほど前になるんですけれども、フランス人の留学生が、あの、当社の源 吉兆庵の方に、インターンシップで来ていたんですけれども、その時にまだ19歳の子だったんですけれども、なかなか言葉が通じなかったりとかで元気がなかった時に一緒に車で移動してかけてみたんですね、そしたら自分の国のフランスの曲になりますので、すごい喜ばれて、距離が非常に縮まったなあって実感した曲だったんですね。
なので私にとってはすごく音楽の力を感じた1曲になります。
奥富アナ:はぁー!そうか、文化を発信するだけじゃなくて、架け橋としてのお役目もあり、それの一つのツールとして音楽というものもあるんだな、というのを実感された思い出の1曲を聞きながら、今日この時間、岡山・吉兆庵美術館 学芸員、岡田直子さんとはお別れということになります。
岡田さん、これからも素敵な展示をどうぞよろしくお願いいたします。
岡田さん:どうぞよろしくお願いします。
奥富アナ:どうもありがとうございましたー!
一同 :ありがとうございましたー!
奥富アナ:それでは、岡山・吉兆庵美術館 学芸員、岡田直子さんリクエスト曲はこの1曲です。シルヴィ・バルタンさんで、「あなたのとりこ」。
♪シルヴィ・バルタン「あなたのとりこ」
※本記事は、RSKらじお「あもーれ!マッタリーノ」内「いいまちおかやま」で2020年2月19日に放送された内容を再編成したものです。
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