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エアーかんな使用前・使用後

わずか2分で新品同様に?ありそうでなかった木部再生技術「エアー鉋」で日本の歴史を後世に

住宅や寺社仏閣、仏像や家具、芸術に至るまで、日本人の暮らしには、「木」というものが切っても切り離すことはできません。
しかしどんな木も、手入れしなければ菌やシロアリ、直射日光にさらされ続けるとどんどん劣化します。
そのたびに日本人は手入れを行ってきたのですが、その方法は、傷んだ部分を新しい木材に取り替えたり、やすりや鉋掛けをして傷んだ部分を削ったりしたりすることが一般的でしたが、この度、画期的な方法がうまれました。その名も、「エアー鉋(かんな)」

エアーかんな

エアー鉋は細かな木のチップを高圧で噴射して、木で木を洗うイメージで、どんどん劣化部分を削り取っていきます。ガラス細工に用いられるサンドブラストをイメージされるといいかもしれません。
たとえ水を高圧噴射しても、木部がふにゃふにゃになり、木部に深く浸潤している劣化層はうまく取れません。エアー鉋が「乾式工法」と呼ばれる所以です。

エアーかんな

この工法のすごいところは、鉋(かんな)と違い刃物を使わないので、複雑な形をしている箇所も均一的に削り取ることが可能なため、住宅の欄間や神社の彫刻部分などには強い威力を発揮します。また、化学薬品を使わないので、環境や人体への負荷が少ないのも特徴です。

20世紀の木工家具作家であり、日本を代表する建築家である前川國男(主な作品:岡山県庁舎)や丹下健三(主な作品:香川県庁舎)とも交流のあった、ジョージ・ナカシマはその著書の中で「木は伐採されて命を絶たれるが、家具となって第二の命を生きる」という言葉を残していますが、エアー鉋は、「家具や建物になって天寿を全うした木に、再び第三の命を与える」ことができます。

古い木材を安易に取り換えるのではなく、再び命を吹き込み、長生きしてもらいます。

先人たちと一緒に歴史を重ねてきたお寺や神社などを、新しい技術で我々も次の世代へ託していきたいものですね。

制作協力 倉敷塗装株式会社 (岡山県小田郡矢掛町矢掛2050-1)
公式HP  https://kurashikitosou.com/
エアー鉋(岡山)特設HP https://air-kanna-okayama.com/

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